Instagram で鹿児島県の観光スポットを調べたところイワシビルがとても映えていました。イワシビルはカフェのほかにゲストハウスや工場も一緒に併設されており、鹿児島県にはあまりこのような建物はないので、お話を伺いに行きました。

「イワシビル」について

イワシビルは鹿児島県の北西部、海に面した「阿久根」という街に2017 年9 月9 日にオープンしました。「今あるコトに一手間加え、それを誇り楽しみ、人生を豊かにする」という下園薩男商店の企業理念に沿って作られたのがイワシビルです。三階建てとなっていて一階はカフェ、二階は丸干しイワシのオイル漬け工場、三階はゲストハウスとなっています。イワシのようにみんなが集まる場所で、美味しい食事を食べて、話をして、ゆっくり休んでいただける場所です。

イワシビルは、昔のビルをリノベーションし、使っています。「今あるコトに一手間加え、それを誇り楽しみ、人生を豊かにする」という理念に沿って、オリジナリティー溢れる店作りをしています。古風な雰囲気を残しつつ、リノベーションすることでオシャレな空間になっています。最近は、イワシの丸干しを食べる子供たちが減っているので、おやつにもなるような「はらぺこイワシ」を作り、子どもの手に取りやすいようにしています。この商品は、全国の色々なお店に置いてあります。

イワシビルとしては色々な方々に、北薩摩エリアのことをもっと知ってもらいたいと思っており、カフェやゲストハウスの運営を通して町おこしに取り組んでいます。学生がもっと来たくなるような情報発信やその方法を考えていて、若者に人気のInstagram 等のSNSを中心に情報を発信しています。現在Instagram では、日々のイワシビルの様子や商品の紹介に力を入れています。フォロワー数は4000 人を超えていて、多くの方がイワシビルを訪れるきっかけを作っています。

学生ができること

SDGsに関する商品にはどのようなものがあるか調べ、自分自身で購入したり、周囲の人に広めたりするといいと思います。例えばイワシビルでは、ウニの殻を使用した「ウミカルビスケット」を販売しています。また、生産者の話を聞いて現状や課題を理解することも、皆さんができることの一つです。近年、地球温暖化の影響により海藻が減っていて、ウニの餌がなくなるなどの問題が起こっています。そういった現状をレポートにまとめて、学生同士で共有してほしいです。

感じたこと・学んだこと

Instagramでイワシビルを見つけて伺うことになり、どのような場所で何を行っているか気になっていましたが、実際に訪れてみて、様々な魅力を発見することができました。リノベーションされた店舗内と併設されているゲストハウスは、こだわりと工夫に溢れたおしゃれな雰囲気でした。下園社長は、将来アンチョビ職人になって、阿久根のイワシを世界に広めたいという夢を持っていらっしゃり、今後イワシビルの魅力が更に広まってほしいと思いました。

こぼれ話

取材終了後に「港町珈琲焙煎所」を訪れました。「港町珈琲焙煎所」は、イワシビルをリノベーションしたプランナーの石川秀和さんが空き物件を改装した小さな焙煎所兼コーヒースタンドです。コーヒーなどの飲み物だけでなく、かき氷やお菓子も販売されていました。

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