SDGsの目標8「働きがいも経済成長も」、目標10「人や国の不平等をなくそう」の2つのゴールへの取り組みと、製造過程が気になりました。また、障がいのある方と健常者の方がともに働いている職場について知ることで、多様性を学ぶことができる貴重な経験になると思い、お話を伺いに行きました。

「QUON チョコレート」について

QUONチョコレートは、愛知県を本店に全国展開する日本のチョコレート専門ブランドです。鹿児島店は天文館に位置しています。チョコレートの原料であるカカオを生産するガーナなどでは、子供たちが働かなければ 家庭の生活が安定せず、そしてそのカカオを外国の業者が安く仕入れることで、農園の方に利益が出ないという現状があります。

QUONチョコレートが取り扱うチョコレートは、カカオ農園で働く人々にカカオの正しい知識を教え、育成や栽培方法を伝えている業者から高品質のカカオを適正価格で仕入れ、製造、販売しています。

また、QUONチョコレートは福祉施設でもあり、 障害のある方の社会参加と自立、所得アップを助けるための場になっています。 QUONチョコレートの取り扱うチョコレートは、カカオ農園とパートナー契約を結んでいる業者から高品質のカカオを仕入れています。そのため、カカオ農園は正当な利益を得ることができます。また、QUON チョコレートで働く、多様性のある仲間たちは研修から チョコレートの作り方を学び、能力や特性に 応じた働き方が出来ます。一般的なチョコレー トと比べて値段は高価になりますが、高品質なカカオでチョコレートを製造しています。

QUONチョコレートの中で、一押し商品はテリーヌです。ナッツやドライフルーツを細かくカットして具材を混ぜ合わせて手作りされた、製造者が精魂込めて作り上げた商品です。他にも50 種類以上のチョコレート菓子があります。私たちのおすすめはワッフルクランチで、口に入れた瞬間チョコレートの味と香りが口いっぱいに広がり、ザクザクした触感で美味しかったです。

課題と展望

カカオ農家や労働者の過酷な現状とチョコレートの適正価格への知識、QUON チョコレートが行う、個性や特性に合った労働環境の構築が重要だと考えました。また、私たちもチョコレートを購入する際は、生産地の実態やチョコレート製造の背景をよく知り、商品選びの一つの目安にしたいと思いました。

こぼれ話

喜界島の朝日酒造が製造している焼酎とコラボして開発されたチョコレートドリンクが2022年8 月に発売されました。この商品は、新型コロナウイルスの影響で焼酎の消費量が少なくなっているため、焼酎の色々な楽しみ方を知って頂けるきっかけになれば、というQUONチョコレートの思いで作られました。朝日酒造にも注文が殺到するほど人気のある商品です。

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