私たちは、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」に興味を持ちました。この目標に関連して、鹿児島県にある乳幼児の発達に向けた取り組みや就学前教育などに特化した施設を探していたところ、子どもが楽しみながら文学に触れることができる、かごしまメルヘン館がふさわしいのではないかと考え、お話を伺いに行きました。

「かごしまメルヘン館」について

かごしまメルヘン館は、「おはなしの世界」をコンセプトに、世界の民話や童話に親しんでもらうことで、子どもの教育に役立てられている博物館相当の施設です。館内は、お話に関連する遊具やトリックアートなどが充実しており、遊びながらお話の世界を体感できます。そのため、乳幼児や小学生の子どもでも安心して楽しめる施設となっています。併設されている、cafe&sweets あすもね家は、パンケーキをメインに提供しているカフェです。パンケーキの生地はオーガニック素材にこだわるなどして、体に優しいメニューが提供されています。また、カラフルな椅子や可愛い装飾で子どもが喜ぶような店内となっています。

かごしまメルヘン館のトリックアートの中には、西郷隆盛や黒豚、黒ぢょかなどの鹿児島にゆかりのあるものが隠れています。そのため、世界の民話や童話についてだけではなく、鹿児島にゆかりがあるものについても学ぶことができます。また、かごしまメルヘン館では、子どもたち向けの創作童話を募集する「子どもたちに聞かせたい創作童話」という取り組みが実施されています。この取り組みには「子どもたちの夢をはぐくみ、美しい心を育てたい」という願いが込められています。

この取り組みに対して、私たちは、一般市民や学生にも積極的に世界の民話や童話に触れてもらうことで、創作童話を考える一つのきっかけとなり、「子どもたちに聞かせたい創作童話」への応募件数が増えると考えました。そして、より多くの子どもたちの夢や美しい心をはぐくむことができるのではないかと思いました。

さらに、かごしまメルヘン館は子どもだけではなく、大人だけの来館も多く、結婚式や成人式などの記念撮影の際に利用する方もいるということです。そのため、大人にもかごしまメルヘン館のことを広めていくことで、世界の民話や童話について触れてもらえると同時に、子どもの感覚に戻って「おはなしの世界」を満喫できるのではないかと考えました。

感じたこと・学んだこと

今回の取材を通して、乳幼児や小学生の子どもたちに気兼ねなく物語に触れてもらい、遊びながら楽しめる教育の場が大切だと学びました。かごしまメルヘン館では、展示物の高さを子どもの目線に合わせて、キャプション(説明文など)をひらがなにする工夫や、手すりの角にスポンジを付ける工夫など、細かいところまで子どもへの配慮がされていました。

また、私たちも実際に、鏡に映る自分の姿がお話の主人公に変身する「お城でへんしん」というコーナーで遊んでみました。乳幼児向けのコーナーではありましたが、みんなで楽しみながらお話の世界を感じ取ることができました。

こぼれ話

cafe&sweets あすもね家では、子どもに人気のメニューである、「キッズパンケーキ」と「わサンデー」を実際にいただきました。10 月に取材をさせていただいたということもあり、「キッズパンケーキ」はハロウィン仕様にかわいらしくアレンジされていました。また、「わサンデー」に入っているわらび餅はさつまいものでんぷん、抹茶は鹿児島県産のものが使用されており鹿児島の味を子どもの頃から親しむことができて素晴らしいと感じました。季節限定のスイーツも提供されているので、是非来店して召し上がってみてください。

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