プロジェクト演習とは

社会人に求められる企画力、課題解決能力、情報収集力、コミュニケーション能力などのほか、積極性、行動力などを身につけられるよう、グループでプロジェクトをまとめる演習です。地域研究を共通テーマとし、地域社会にかかわる活動を行ったゼミ、また教員の専門性を活かして調査・研究をまとめ上げたゼミなど、活動成果を本ページにまとめました。

ゼミ紹介

近藤・村田ゼミ

地元鹿児島良いトコロを受け手を意識して発信する

近藤・村田ゼミでは、地域の情報を受け手を意識して発信するプロセスについて、いままでの授業で学んだことを活かしながらWebコンテンツを制作しました。

実際に鹿児島で紹介したいスポットについて事前調査を行い、学生の視点で紹介するためのシナリオを作成、現地取材しました。今年度は神戸親和大学と連携し、鹿児島と神戸の良いトコロをオンラインで紹介する活動も行いました。その成果を SYNAPSE(シナプス) さんとのコラボで、「カゴシマガジン」に「かじょかじょ」として一般公開していただいています。

倉重ゼミ

社会の「なぜ?」を追求

倉重ゼミは社会学分野のゼミです。空き家問題への取り組み、少子化対策、若者の地方離れ、焼酎の未来、南海トラフ地震への備え、臓器移植の課題など、現代社会の問題に関心を抱く学生が集まりました。

専門的な学びも時間も限られた中で、学生一人一人がそれぞれの関心について情報収集し、考え、理解を深めるとともに、意見交換して見聞を広げたり自身の報告を練り直したりして最終レポートを作り上げました。

園田ゼミ

まちづくりに参画する

まちづくりの市民参画方法の一つであるパブリックコメントを書いてみました。まずは公表されている過去の結果を読み、行政の施策決定プロセスの一端に触れました。

今年の園田ゼミでの対象施策は「鹿児島市街路樹再生プラン」。今後約10年間の方針に関する素案を読み、自分たちで歩き、話し合い、感じ、考えたことを意見として鹿児島市に提出しました。3人それぞれの良さとチームワークが発揮され、対応区分A(意見の趣旨等を反映し、計画に盛り込むもの)とされ、策定プランに追記された成果も残しました。

川戸ゼミ

図書館での企画展示に挑戦

グループ活動として、所属する13名で鹿児島女子短期大学附属図書館での企画展示に挑戦しました。

本格的な展示に取り組む前に知識や技術を高めるため、図書館や書店のディスプレイを各自で調べて発表したり、附属図書館の図書紹介POPを作成したり、その他近隣図書館の見学や絵本原画展の観覧も行いました。そうして作り上げた12月の季節をテーマとした展示は、4グループに分かれながらも情報共有を欠かさず、全体として統一のとれた展示となりました。

岩切ゼミ

「聞き書き」を通して人々の考えを知る

私たちのゼミでは、4名の学生が2チームに分かれ、文化人類学のフィールドワークでも使われる「聞き書き」の手法を用いて、それぞれが興味を持ったテーマについて調査を行い、レポートにまとめました。

選んだテーマはそれぞれ、「世代間における外見に対する意識の違い」と「高校の校則について」です。前者は主に髪色とピアスを中心に、外見に対して世代間でどのような意識の違いがあるかを調べました。後者は高校の校則について、現役の高校生がどのように感じているのかを調べ、校則の変化やあり方について考察しました。

事前に想定していたものとは違う結果となったケースもあり、実際の調査によってはじめて知ることができたという経験を得ることができたようです。

黒川ゼミ

鹿児島と世界のつながりを知る

鹿児島と海外との関係を考え、各自で興味のあるテーマを設定したうえで、取材を行いました。姉妹都市や鹿児島から米国への移民、シティビューといった鹿児島市の観光政策、外国人の居住問題や観光医療、ウクライナ難民やミャンマーからの技能実習生など、多岐におよぶテーマながらいずれも過去、未来の鹿児島を考えるうえで重要な問題を設定し、各自が1ページを担当するという形で冊子にまとめました。

また、平川動物公園では園長先生から多様な動物が共存するうえでの工夫などのお話を聞きました。

石田ゼミ

事業所へのインタビューを行い、記事にまとめる

今年度の石田ゼミは、10名の学生が、4名、4名、2名の3グループに分かれ、それぞれホテル、旅館、こども食堂を取材して記事を作成しました。

ホテルを取材したグループは、天文館に新しく開業したロボットによる接客が有名な「変なホテル」と老舗の「SHIROYAMA HOTEL KAGOSHIMA」を取材し、それぞれのターゲットや特徴についてスタッフの方からお話を伺いました。旅館を取材したグループは、指宿の有名な旅館「白水館」を尋ね、特徴や魅力についてのお話を伺いました。「こども食堂」を取材したグループは、こども食堂支援センター「たくして」を尋ね、目的や今後の目標についての取材を行いました。こども食堂は『みんながゆっくり幸せな時間を過ごせる場所』だと知り、今までの自分達の持っていたイメージとは違うということが分かったとまとめられていました。

既存の情報や思い込みで記事を書くのではなく、自分達が直接得てきた情報を、根拠を明らかにしつつ正確に伝えることの大切さと難しさを学ぶ機会になったと思います。

松下ゼミ

物語を読み解く

松下ゼミでは、アメリカ文学とアメリカ映画を主な研究対象としています。

まずはゼミ生全員でアメリカ短編小説の精読と映画鑑賞を行い、その作品に関する論文を読むことで、文学研究の方法を学びました。そして、各自で作品を選び、研究を進め、論文を執筆しました。先行研究や社会的背景を踏まえたうえで、「家族」「教育」「性」「人種」「障害」「動物」といったテーマからそれぞれの作品を分析し、物語の持つメッセージや魅力を読み解きました。